ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ヘソ天は絶対です。

私は自宅で独りで仕事をしている。
コロナウイルスによるパンデミックが起きる以前からそうだ。世間の皆さんも(もちろん職種によるが)、ようやく家で仕事をすることの快適さにお気付きになったようだ。こちらとしても、「打ち合わせをしたいので、取り敢えず来てください」などと言われなくなって助かっている。

雨でも現場ワークが基本です。

そんなことなので、テレワーク云々の一般化が進むことと関係なく、自宅で犬と過ごす時間が十分にある。これは犬にとっても、私にとっても良いことである。仕事に取り掛かろうとすると、犬がやって来て、前脚で飛びかかってくる。しっかり仕事しろよ!とでも励ましてくれているのだろう。
お昼を過ぎても仕事に打ち込んでいたら、また前脚で飛びかかってくる。よく頑張ってるな!しっかりやれよ!と激励が飛ぶ。
午後三時を回ると、また犬が駆け寄って来て、頑張れよ……いや、これは励ましではない、今すぐ自分に構え、ということだ。はい、分かっています。

これで遊ぼうぜ!

どのようにしたら構ってもらえるか、をユクはよく理解していると思う。ただの阿呆犬ではない。寂しいときは、私の机の横で丸くなって寝ている。ふと、気配がするな、と感じてユクの寝ているところへ目をやると、ヘソを天に向けて、前脚をカマキリのように折り曲げている。いわゆる「ヘソ天」状態である。これをやられると飼い主は、その犬のお腹をさすってやらねばならない。これは我が家の決まり事だ。お客様と電話で話をしていようが、コードを書いていようが、絶対だ。

見よ!これがヘソ天だ。

ヘソ天をしている犬は、目が合うと、うれしそうにしている。自らの術中に入れることが出来たからであろう。