ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

血便騒ぎ。

妻がユクを連れた朝の散歩から帰ってきて言った。「便に少し血が混ざっていたようなので、午後の散歩でも気をつけて見て」

ユクは見た感じ、とても元気そうだ。朝食の前に行う歓喜の跳躍も調子よくやっている。食欲もある。ガツガツ食べて、おやつの要求もいつも通りだ。

ほれ、あれ、おくれ。

午後の散歩も力強い足取りで引っ張って行き、大好きなクン活(匂い嗅ぎ活動)を行っている。どこかが悪い犬には見えない。しばらくすると、来た、大きいほうの構えをした。便の写真を撮るように言われていた私はなるべく広い、人目のつかない場所でやってくれ、と希望していた。しかしそのような人の気持ちを犬が慮るわけもなく、女子学生が多く通る通学路のわきで構えてしまった。通学路ルートを選んだ私のミスだ。

そりゃいかん。

やはり少し血が混ざっていたので、撮影が必要だ。ユクのリードを短く持ち、女子学生達に背を向けるようにかがみ、iPhoneで撮影をした。素早くiPhoneをしまい、便の処理をした。

便に付着した血は赤いので、直腸に近いところでの出血のようだ。切れてるのだろうか。妻と原因について話し合う。考えられるのは、ユクの大好きな「牛蹄(ぎゅうてい)」だ。ガリガリかじっているが、たまに大きな塊を飲み込んでしまっているかもしれない。かじっている途中の牛蹄の縁を触るとトゲトゲしていて痛い。このようなものを飲み込んだら、と想像するとお尻のほうがむず痒くなってくる。

牛蹄を楽しんでいるユク坊。(縁がトゲトゲしています)

ひとまず、牛蹄をあげるのを停止してみることにした。ユクは牛蹄をもらえると分かるとクルクル回りながら飛び跳ねて喜びを表現する。それが可愛いので、ついついあげてしまうのだ。心を鬼にして牛蹄をおあずけにした。

翌日の午後には血が混ざっていなかった。牛蹄を止めたおかげなのかどうかは、正直分からない。たまたま尖ったところが悪さをしただけなのかも知れない。

血は止まったので、お医者さんにかかるようなこともなく、今のところ、しばらくは様子を観察、ということになった。

飼い主はオロオロしているけれど、ユクは元気です。

窓際って結構暑いね。