ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

息子ITサポートセンター。ピリッとしなかった犬。

四国に住む父親に会いに行った。
田舎は個人に割り当てられている面積が、どこに行っても広い。つまり、人口密度が低いということだ。自動車も余裕をもって走ることができる。いや、昔ながらの田んぼ横の農道などは狭いし、夜は暗いので、通る道による。が、それにしても、鎌倉の道の狭さに比べると、ゆったりしている。

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この鬼は巨大です。

物価も安い。野菜や肉も惣菜も、外食をしても安い。ファストフードが高く感じられるほどだ。四国全般の食堂に言えることかどうかは分からないが、盛られる量も多い。「大盛り無料」であっても、気軽にお願いしないほうが身のためだ。

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宇和島鯛めし。ご飯のおかわり無料(しません)

人口密度が低いにも関わらず、一人住まいである父親の家のWi-Fiが、付近のWi-Fiと干渉しているのか、インターネットの回線速度が一九九〇年代並みとなっていた。20Mbpsでは、光回線で契約している意味がまったくない。Wi-Fiの密度は大変高いようだった。

そこで、実家あるある、息子ITサポートセンターの登場である。
有線LANケーブルで接続してみると、200Mbpsは出ていた。光回線であることに間違いはないようだった。やはり、Wi-Fiの干渉が問題だと確信した。さっそく父と近所の大型電気店に出向き、数千円で一つ型落ちのWi-Fiルーターを購入した。設置すると、光回線の速度が確認できた。テレビ、プリンター、パソコン、スマートフォンWi-Fiへの接続設定も行い、無事、サポートは完了した。20Mbpsに光回線代金を支払い続ける哀しみが、これにて解消した。

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鬼のお母さんも、もちろん大きい。

気持ちよく帰路に就いた。しばらくぶりに犬と再会するイベントも待っている。
前回の再会時には、犬がピリッとしていた、と書いた。さて、今回はいかに。

今度は自分の登場のしかたを変えてみた。どういう風に変えたかというと、「ただいまユクちゃん、会いたかったよー」みたいな感じでの登場にしてみた。前回は、そっと現れ、真面目な顔つきで「私はだーれ」という現れ方をしたので、犬が「やべー」みたいになったのではないか。

結果、予想通りにユクもテンションをあわせて、何度も両前脚を上げて、歓迎してくれた。要するにピリッとしていたのは人間のほうで、それにあわせて犬もピリッとしていただけだったのか。家を出るときも帰ってくるときも、あまり犬のテンションに影響を与えないほうが良い、と飼い始めたときに読んだ本に書いてあった。肝心の理由を忘れてしまったが、何となく大げさに出かけたり帰ってきたり、ということをしないでいる。

f:id:oven9:20220119133939p:plainだが、三日会わなかったときくらいは「会いたかったよー」などとしても良いのではないか、と思いを改めた。本当は数時間のお別れでもそうしたいくらいだ。