ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

犬との散歩の効能。

ここのところ大変忙しい。犬の世話ではなく、仕事の話だ。
パンデミック以前から自宅で仕事をしてしたので、仕事のスタイルはさして変わらない。しかし、周りが変わった。仕事の開始が早いし、終わりが遅くなった。「打ち合わせをしたいから来て欲しい」と呼ばれることはなくなった。そのこと自体は、無駄な時間がなくなったのでお互いに良いことだ。反面、その無駄がなくなった分、ずっと忙しい。のほほんと電車に揺られて取引先の会社へ向かい、早く着いたので最寄りの駅周辺をうろうろし、サラリーマン向けのお得なランチを食べる、というようなこともなくなった。案外そのような「無駄」も息抜きになっていたのかも知れない。

飲食業や対面販売などの職業でなく、あまりパンデミックの影響を受けなかった職業で助かった。その点はむしろ、自分の幸運に感謝しなくてはならない。忙しくて良かったではないか。

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打ち合わせ中。

ドラゴンクエストの「ぼうけんのしょ」を3つ掛け持ちしているくらい忙しくても、犬と散歩に行かねばならない。どんなに忙しくても、得意先には「打ち合わせ」と伝えて、ユクを連れて散歩に出かける。出かけるまではバタバタと大変だが、なんとか段取りする。

f:id:oven9:20211130104419p:plainひとたび家を出てしまえば、平和だ。そこはある意味「圏外」でもある。本当は携帯電話を置いて出かけたいところだが、山を歩いていて、崖に落ちたときのために、持っておいたほうが良いだろう。しかし、以前にも書いたとおり、犬の散歩中に携帯を見ることはしない。散歩中は100%犬に集中している。いや、物思いにふけることもあるから90%くらいか。

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富士山にテンション上がっている飼い主の足元で、ユクはクン活中。

ユクと「圏外」に出かけているときは大変楽しい。毎日必ず、ユクはおかしなことをして、人間を笑わせてくれる。外出自粛と忙殺によって、曜日の感覚が希薄になってしまったが、季節の移ろいはよく感じている。ユクと毎日自然の中を歩いているからだ。

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私たちはいま、この地球に生きているのだ。
そう感じさせてくれる、犬との散歩の効能である。