ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

寝室に響くフクロウの鳴く声。

ユクは上手に人間のベッドで寝るようになった。上手に、というのは褒め過ぎかも知れないが、もっと無茶苦茶になるかと思っていたので、意外と大人しく一緒に寝てくれるな、といったところか。私たち夫婦の間で寝て、頭がどちら向きかということはさておき、いわゆる川の字になっていることもしばしばある。あとは丸くなって寝ることも多い。これは場所を問わないので、人間の横たわるスペースに多大な影響を及ぼすこともある。私の脚の間で丸くなって、朝までずっとそこにいることもある。私は一晩中蛙足をしてなくてはならない。おかげで股関節は健康だ。

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ユクは人間の脚の間を好む。私は蛙足の訓練中。

昨日の朝、目が覚めると、ユクはベッドではなく、ベッド下の床で寝ていた。妻によると、暑いので夜中に窓を開けたら、遠くからフクロウの声がしてきて、ユクはその声に怯えて、ベッドを降り、そわそわし始めたそうだ。仕方がないので、一階で使っているユク用のふわふわベッドを二階に持ってきてやったとのこと。

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これだけは破壊しないお気に入りふわふわベッド。

人間の出す生活音には色々と慣れてきたユク。大きな音を出すミキサーやトースターのポップアップするときの音などに、最初はびっくりしていた様子(トーストの焼き上がりとともに犬も跳ねていた)だったが、すぐに慣れた。外を歩いていてもバイクの音や踏切の音など、自然と聞き流しているように見える。リスや鳥の声にも、注意は向けるが怯えるようなことはない。そんなユクが、遠くでホーホーいうフクロウの鳴く声に怯えて、大好きな人間のベッドを降りるとは。

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「あれはこわすぎるわ」

二歳といっても、まだまだ知らないことが多い。
私も、「フクロウか」と聞き流さず、「なんだろう」と聞き耳を立ててみたいと思う。