ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

肝の小さいところを犬に見透かされてる。

ユクは、二歳となった今でも相変わらずに散歩中「阿呆」になることがある。予兆は感じられるが、どのように対処しておけば「阿呆」にならないかということは未だ判っていない。

一緒に歩いていて、私の隣をお利口そうに歩いて顔を見つめる。周りからは、なんとしつけの行き届いた犬であろうか!と見えることだろう。しかし、ユクの目的はおやつである。このお利口そうな行動を無視し続けて、スタスタ歩いていると、むしゃくしゃしてきて「阿呆」になることがある。毎回ではない。素直に諦めることもある。

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おやつのためなら。

「阿呆」になられては困るときがある。たとえば、前から人が歩いてきているときなどである。道が狭いと迷惑になるし、何よりも「この飼い主は犬のしつけもろくに出来ていないのか」と思われることの恥ずかしさが先に立っている。そういう肝の小さい理由から、おやつを与えてなだめてしまうことがある。

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ダンスウィズウルブズ状態。

これを犬に見透かされてるのではないか。こちらの心の動きを、だ。人が前からくる。ここで「阿呆」になられては困る。いい子にしておいて欲しいな。という心の動きを感じ取り、今だ、とばかり、ユクがこちらの顔を見上げる。タイミングが絶妙だ。うまいこと操られた私は犬におやつをやる。どうも最近はこのパターンが多いような気がしている。

結局、犬は「阿呆」になる。おやつの意味などなかった。ダンスウィズウルヴズ状態である。遠目からは、楽しそうな犬と飼い主と見えることだろう。近付けばガルガル言っている。

遠くから温かい目で見守って欲しい。