ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

犬の演技。すべてはおやつのために。

ユクが人間のいないところでは悪さをしないことは何度も書いた。お留守番をしているときに、楽しくなってしまっていろいろな物を破壊して遊ぶということをしない。近所の犬の飼い主さんから、たまにそういうことを聞くことがある。留守中、障子を滅茶苦茶にしてた、とか机や椅子がかじられたなどの行為だ。やっているうちに楽しくなってエキサイトして、と想像すると微笑ましいが、他の家で起こったことだから、そのようにへらへらと笑っていられるだけだ。外出のたびに心配しなければならないのは、人も犬も大変だ。

その点、ユクはお留守番のあいだ、丸くなって寝ている時間が多いので、本当に助かっている。

丸くなって寝ているユク坊。

人間が家にいるときは違う。
人間の気を引こうと悪戯を沢山する。ユクにとって私は怖い存在なので、それは妻が居るときに多くなる。

妻と遊ぶユク坊。

自分に与えられたおもちゃをおもちゃ置き場から持ってきて、振り回す。そして、おもちゃに対して少し距離を取り、お尻を上げて威嚇のポーズをとる。そして、獲物に跳びかかる動作をして咥える。音の鳴るおもちゃであれば、それをキュコキュコ咥えて器用に鳴らす。鳴る部分を見つけるのがとても上手になった。音を鳴らすと人間が喜ぶことを学習している。

ポテチの袋(これもおもちゃです)争奪戦!

以前は偶然だったのだが、咥えていたおもちゃをポイッと投げることもできる。投げると人間が大喜びするので、これも完全に学習して、上手になった。

もちろん元々は、持って来い遊びから始まったものだ。私が投げたおもちゃをユクが拾って持って帰ってくる。その遊びをしていただけだったのが、途中で威嚇の演技が入ったり、咥え損なったのが偶然投げたようになったりして、それを人間が喜んだため、ユクがどんどんと学習していき、遊びの幅が広がっていったのだ。

ダイナミックに遊び中。

人間が喜ぶと、ユクにおやつが進呈される。すごいね、と言いながらこちらはおやつをやるのだが、犬にしてみれば、人間と自分のおもちゃで遊んでやったら、おやつが出てくるということを学習しただけなのだろう。

それでいいのです。
遊んでくれてありがとう!

演技は続きます。