ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

正直お犬さん。

「正直不動産」という漫画がある。不動産に関する勉強にもなるし、単純に面白い。
不動産屋さんに行くと、何となくこれは騙されているのではないか、という気分になる。多くの人がそのような懐疑心を持った経験をしているのではなかろうか。
つまり、不動産屋さんが嘘をついて、欠陥のあるものを何とか上手く言いくるめて契約させてしまおう、とでも考えているのではないか、と感じるのである。

実際に嘘をついているかどうかは知る由もないが、一般的にそのような印象を持たれていることは確かだろう。だからこそ、「正直不動産」というような漫画が存在するのである。

この漫画の主人公は、不動産会社の社員だ。そして、あることをきっかけに嘘がつけない状態になってしまう。お客さんの前で、すべてを馬鹿正直に言ってしまうのだ。それでもその正直さを武器に営業成績を伸ばしていく、というお話である。

本当はあちらに行きたかったユク坊。(顔と態度に出てるよ)

嘘がつけない、といえば、うちにも一頭いる。
ユクはまったく嘘がつけない。その正直さが可愛さでもあるのだが。

夜、人間がドライヤーで頭髪を乾かしている音を聴き、それが終わるころにはリビングでヘソ天をして待っている。喜びを隠すつもりもない。毎日、ご飯を食べる前には、喜びのジャンプを繰り返す。毎日毎回だ。暖かい陽が差す日には、外にベッドを出してやる。すると、小躍りしながら、それに飛び乗る。夜、人間のベッドに潜り込んだ際には布団の中で悶えるように喜びを表現する。毎晩だ。ユクのシャンプーの準備をしていると、この世の終わりであるかのように、部屋の隅で震えている。もう随分と慣れたはずなのだが、これも毎回やっている。

出待ちのヘソ天

問題は、嫌いな犬や人間に対しても正直に、嫌いであるということを表現してしまうことにある。何とかならないものか。何ともならないか。

まぁ、正直にやればよろしい。
私が頭を下げてやろう。