ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

蜂に刺された犬のために。オニヤンマくん、あるいは警戒色。

「おにやんま君」という商品をご存知だろうか。
昨今のアウトドアブームで、注目されるようになった商品らしい。なんでも帽子などに付けておくと、蚊よけ蜂よけになるという。それはそのままトンボのバッヂであるので、その効用をご存知ない方からすれば、何とも大人になっても昆虫を愛するお方なのですなぁ、というふうにしか見られないであろう品である。帽子に付けて出歩くのは、気が引ける。大阪の人に言わせれば、阿呆の子みたい、である。

しかし、蜂に刺された愛犬を飼っている以上、自分が阿呆の子に見えようが背に腹は代えられない。オニヤンマのバッヂを付けて散歩に出掛けようではないか。果たして効果があるのかないのか、もやもやした気持ちである。阿呆の子に見られ損では困る。

悶々としていた折。
妻がオニヤンマについて調べてくれていた。「おにやんま君」の何が効果的とされているのか、というところだ。妻の調べによると、要するにオニヤンマの尻尾部分の模様が重要である、ということのようだ。つまり警戒色や警告色と呼ばれるような黄色と黒の縞々模様の部分である。

あのロープ。

もしそうであれば、何もオニヤンマのバッヂを頭に付けて散歩に出かけなくともよい。警戒色のロープでもぶら下げておけばよい、ということになる。さっそく妻は警告色のロープを購入してくれた。道路工事の現場で穴に落ちないように張られているロープ、あれだ。このロープを付けている私も格好良いとは言えないが、頭にオニヤンマのバッヂを付けているよりはマシであろう。

リードにぶら下げていると、ちょうどユクの高さにひらひらとなり、良い感じである。

数日後、大量のパラコードが届いた。
色は黄と黒だ。もしや。そう、妻はパラコードを編み始めた。
あらゆる編み方で警戒色のパラコードアクセサリが試作されていく。それを夫婦そろってバッグやリードやユクのハーネスなどに付けてまわった。

パラコード版、警戒色アクセサリをぶら下げたユク坊。

あのお宅は関西出身なので、やはり阪神タイガースのファンなのか、と思われているかもしれない。

目がちらつくかも知れないがご容赦願いたい。
うちの犬がまた蜂に刺されないために懸命なのです。