ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

縄張り意識。縄張り地図はどこまでも。

朝、散歩に出ようとユクを連れて玄関を出たときのこと。玄関に鍵をかける間、オスワリをして待つように教えている。が、今朝は座らずに小さく唸っていた。メーターの検針をしてくださっている女性だろうか。いつもユクは家のガレージ辺りに入ってきた人に唸ったり吠えたりしてしまう。

玄関でオスワリをするユク坊。(視線はおやつ……)

やがて、その姿が見えた。
ご近所にお住まいのミニチュアシュナウザーを連れた女性であった。もちろんユクも知っている。普段、広場などで出会えば、仲良く犬のご挨拶をする仲である。

なんだ知ってる子じゃないか。と、安心して、飼い主さんとご挨拶をしていたら、唸っていたユクが今度は吠え始めた。何故だ。知っているお友達犬ではないか。シュナウザー君も呆気にとられている。ここは君の家に近いが、通り道として使われている道で、皆通っているではないか。っていうか、僕達知り合いじゃないか!という顔をしているように見えた。考え過ぎかもしれないが。

いつも笑顔でよろしくね。

家の中に家族以外の、例えば業者さんなどが入ってきたときも吠える。まだこれは分かる。お庭で日向ぼっこしている際に、玄関先に郵便配達員が来られたときにも吠える。これも申し訳無いとは思うが、犬の気持ちはギリギリ分かる。

ところが、今回は敷地を少し外れたところである。ユクはどこに縄張りの線を引いているのだろうか。

あやつ、何者!

由比ヶ浜でも、これをやっているくらいだから、相当に広い縄張り地図がユクの頭の中には繰り広げられているのかもしれない。