ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

人間と歩くのが上手になった犬。

日に日に。
と、いうことなのだろう。
犬と散歩、つまりリードで人と犬がつながった状態で外を歩くときのこと。ユク、上手に歩けるようになったね、と思う。半年前には、またその半年前と比較してそう感じていたかもしれない。突然魔法のように犬が(もしくは人が)変わるということもない。毎日を積み重ねて、ある日、おやおや上手くなったね、と感じるものだ。

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上手になった? そ、そうかな?

ブラジリアン柔術でもそうだ。何かをしたからといって突然強くはならない。しかし、毎日考えて、トレーニングをして、試行錯誤して、気がついたら上手く技がかかるようになったりするものだ。コツが掴めただけでは駄目なのだ。その間には何かがある。
日に日に。
一日における変化には、なかなか気付けないものだが、積もればある日、見違えるほどの変化に気付く。

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そうかな?

昨日と今朝の散歩で、ユクが上手に歩けるようになった、としみじみ感じた。よく訓練された犬が百点なら、ユクは十五点くらいなのだろうけど、私にとっては五百点を付けてやりたいほどに、感動的なことだ。

ユクはうちへ来る前、保護犬の預りボランティアをしてくださっている方のお家で、しばらく世話になっていた。その当時、散歩に出かける様子がInstagramに載せられていた。それを見て、本当に不安に思った。
散歩というより、暴れているだけではないか。車道脇のガードレールもない道を、このような暴れ犬を連れて歩けるわけがない。実際、今でも車道脇を連れて歩くときは緊張する。今でこそお行儀良く歩けているように見えるが、道路を挟んで向こうの道に犬でもいようものなら車が通っていることなど関係なくなる。つまり渡ろうとする。

 
 
 
 
 
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散歩を始めたころはずっと引っ張っていた。引っ張りぐせ、と呼ばれるものだ。犬が引かないようになるまで、歩き始めてはいけません、などとしつけの本には書いてある。少しそのような練習もしてみたが、ユクの頑固さに人間が負けてしまう。だから、毎日少しずつ練習をしていくような形となった。

そして、ふと、ユクが人間の横を引っ張らずに歩く時間が長くなったな、と感じるようになったのだ。忘れていた頃に感じる成長はうれしいものだ。まだ十五点。あと八十五点も伸びしろがある。

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そうだろ?