ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

決壊。毎夜犬と寝ることに。

犬と一緒に寝る、という夢を叶えた。
そして、それは二週間に一度だけ、犬がシャンプーした日の夜だけ、ということで始まった。一緒に寝た翌日に、どうして今日はベッドに上ってはいけないのか、ということを理解してもらえないのではないか、と懸念していた。その予想は的中する。明らかにユクはふてくされ、ムシャクシャしていた。一応、人間のベッドの横に設置されたユク用のベッドで寝るのだが、午前四時半には、我慢の限界が来て、人間のベッドに上がってくるようになった。まあいいか、とそのままにしていたら、それが習慣となってしまった。
このあたりまでが、前回までのあらすじ。

また二週間が経ち、犬のシャンプーの日が来た。シャンプーとドライが終わったら、すぐにベッドへ連れていった。シャンプーとベッドを紐付けようと考えたのだ。

このときのユクの反応がおもしろい。
二階に駆け上り、許可も出していないのにベッドに跳び乗る。そして、マズルをシーツに押し付け、悶えるようにひっくり返る。見るからに嬉しそうだ。そして、シャンプーとベッドは紐付いているように感じた。紐付け作戦、成功だ。

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シャンプーの日の夜に一緒に寝て、次の日が来た。また、ユクには下で寝てもらわねばならない。一応、いやいやながらも従うユク坊。

f:id:oven9:20210826101557p:plain未明、ベッドにユクが上ってくる。
おかげで寝不足だ。
それに、どうせ朝方ベッドにやって来るのであれば、夜ずっと一緒に寝たとしても大して変わらないのでは、と思うようになってきた。ユクの思惑通り、いや、ユクに思惑はないだろう。私たち人間が負けた、いや、望んでいた結果なのかもしれない。

かくして、人間のベッドにあった見えない壁は(お望み通り)決壊したのであった。
毎夜、犬と寝ている。

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必ずお腹の上にかぶさってくるユク坊。