ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ワクチンを接種した。

犬の話ではない。人間が、コロナワクチンを接種した。
接種するかどうかは、悩んでいた。ワクチンが世に出始めた頃は、様子見のほうが良いのではないか、と考えていた。なにせmRNA(メッセンジャーアールエヌエー)という世界で初めて承認された種類のワクチンだ。得体が知れない。説明されたところで、得体を知る頭脳を持ち合わせているわけではないので、雰囲気でしか怖がることはできないのだが、やはり怖い。

f:id:oven9:20210714095646p:plainしかし、全世界で、少し遅れて日本でも接種が進み、その短期での安全性は確認できた。二年後三年後はたしかに分からないが、罹患するリスク、人に感染させるリスク、万一感染した場合の重症化のリスクなどを考えると、接種しようという気持ちになってきた。これだけの人類が接種しているのだから、数年後にどうにかなっても、またどうにかしてくれるのではないか、という人類の叡智への期待もある。

地球生命の生活は人類の叡智への期待や信頼で成り立っている。人類を滅亡させたり、地球を駄目にするぐらい簡単にできる量の核が地球上にはある。それらを破壊にではなく、平和的に未来のために利用することに期待し、保有者(あるいは国)を信頼しているから、この世界は何とかなっているのではないか。

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シャワーの準備を察知して、目を合わせなくなった瞬間のユク坊

犬もワクチンを接種した。
もちろんコロナワクチンではなく、混合ワクチンと狂犬病ワクチンである。以前は動物病院に入りたくなくて、必死に逃げようとしていたユクだが、このところ、余裕で入ってくれるので助かっている。しかし、入った途端、しまった!という感じになり、隅の方で小さくなる。病院の診察台も大嫌いだ。

それでも嫌いな病院をクリアしたユクは偉い。注射も平気だった。
私も注射が嫌いで、それがワクチン接種をしたくない小さな理由の一つではあったが、ユクも頑張ったので、頑張らざるを得ない。

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松ぼっくりを咥えて自慢げ、むしろ注意して欲しいユク坊

コロナワクチンの副反応は割と感じられた。全身の倦怠感と注射した箇所の痛みだ。微熱も出た。ふらふらしていても、犬を散歩に連れて行ってやらねばならない。しかし、あっちでクンクン、こっちでクンクンしているユクが拾い食いなどしないよう真剣に追いかけていると、副反応ごときでふらふらしている場合ではない、といつのまにか元気に歩けていた。
幸い、その程度の副反応で済んだ。犬はどうだったのだろう。