と、ボランティアの方から連絡があった。
インスタグラムの動画を見せていただくと、たしかに左の後ろ脚が痛そうだった。
動物病院でレントゲンを撮ってもらったら、股関節に不具合があるかもしれないと診断されたそうだ。たしかに左足だけあぐらをかくような座り方をしていたような。
この足がこれからどのような状態になっていくのかわからない。
足の状態が良くなければ、散歩もそんなに行けないかもしれない。せっかく犬を飼うのに、一緒に駆け回ったりすることができないかもしれないのだ。
一応、どうするか悩む振りをした。
私たち夫婦そろって、おそらく受け入れないという選択肢はなかったように思う。なので、いま思えば「振り」だったのだ。名前を付けた時点で、いや、出会ってお互いにもじもじしていた時点ですでに家族になっていたのかもしれない。
びっこ引いていても良いではないか。
ゆっくり歩くだけの散歩でも良いではないか。
ずっと抱っこでも介護でもなんでもしてやるぞ。
そう考えて、予定どおり、トライアルの日を迎えることにした。
おいで！ユク。
