ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

同じようで同じではないのだよ。ああ無常。

新しく出てきた音楽をあまり聴かなくなった。
聴いたことのあるものを聴くことが多くなったのだ。適当なBGMで良ければ、聴いたことのあるものでなくても良い。何でも良い。

何でもいいけど、早く散歩行こうぜ。

聴いたことのあるものを聴いていて、新しさを感じないわけではない。新しいものと新しさとはまた別だ。聴くたびにまた、新しい発見があるものだから。それとは別に、懐かしさという感覚も大いにある。これはかつてその音楽を聴き、年月を重ねてきた者だけが持ちうる感情だ。先週聴いたものを「懐かしい」とは思わない。二十年くらい経ってからようやく懐かしさなんてものは現れるものだ。

「おやつがもらえないかわいそうなワンちゃん」のポーズ。(はいはい)

歳を重ねてきて、筋肉痛がなかなか治らなかったり、難聴になったりして、身体の機能に不具合が出てきた。人間の身体は使い捨ての身だ。いずれ燃やされて捨てられる。段々と調子が悪くなるのは皆同じことである。
それに抗うべく、鍛えたり、食事や生活を正すということをする。

言っとくけど、これ、ただのクン活ではないからね。(はいはい)

犬もあまり新しさを求めないようだ。毎日同じコースの散歩へ行きたがる。毎日違うコースを行って、色々知りたい、という感じではない。それはストレスがかかりすぎて、犬にとっては楽しくなさそうだ。気持ちはわかる。毎日同じではつまらないが、毎日まったく違うことも疲れる。程良いバランスが必要だろう。

毎日同じコースでも、毎日違う人や犬と会い、草木は成長し、鳥の声は変わる。同じようで同じでない。

微差を楽しむことこそ、最上の愉しみであろう。犬は最上を知っているのだ。

知らんけど。