ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

お天気、気温、日の入り時刻。

波乗りをする人たちにとって、波の状態は常に、とても気になるものだそうだ。アプリや定点カメラなどの情報とにらめっこ。波乗りに出かけるタイミングを見計らっている。
私は(色々な意味で)波に乗ることがないので、そのようなそわそわとした状態を経験してこなかった。しかし、犬がやって来てからというもの、天候が気になって仕方がなく、四六時中そわそわしている。毎日犬と散歩に出かけるからだ。

f:id:oven9:20211231225427p:plain近頃は便利なものがある。雨雲レーダー付きのお天気アプリだ。雨雲が今いる場所に近づいてきたら通知もしてくれる。Apple Watchをしていれば、震えて手首に通知してくれる。雨雲来てるぜ、気をつけろ!
ここ数時間の雨雲の動きをアプリのレーダーで確かめて、お散歩に出かける一時間をどの時間帯にするか判断する。飼い主の腕が試される。

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え?雨みたいですけど?

基本的に一日中雨でも、少しの間だけ、雨の止むことがある。その一点をついて、犬をお散歩へ連れ出すのだ。

お天気の他、気にするようになったことの一つに日の入り時刻がある。秋が深まった頃にのんびり山などへ入ってしまうと、瞬く間に日が暮れてしまい、途方にも暮れる。そういうことにならぬよう、日の入り時刻というものにも気を払うようになった。

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暗くても山でなければ大丈夫。

そしてもう一つは気温だ。
南の島からやってきたユクは寒いのが苦手に見える。真冬には匂いを嗅ぎながら脚を震わせている。夏は大丈夫かといえばそうでもない。夏のアスファルトは人間でも素足では無理だ。十分に日が陰ってから出かけることになる。

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冬のビーチは寒い。

天気、日の入り、気温。
これら三つを気にすることで、やはり季節の移ろいに心が向くようになる。犬と暮らすことによって、こんなにも外のことを感じられるようになるとは。思えば当たり前ではあるが、あまり考えてはいなかった。人間らしさを与えてもらった気がする。