ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ワンプロ好きだけど、脚が痛くなってしまう犬。

犬同士が激しく遊ぶことを「ワンプロ」という呼ぶことを、犬を飼い始めてから知った。「ワンプロ」とは、わんこのプロレスを略しているそうだ。ユクはお友達の犬とこのワンプロをするのが好きだ。お互いに走り回って体当りしたり、噛むような動作を見せたりするので、最初は犬の喧嘩が始まってしまった、と恐れおののいた。しかし、これは犬の遊びのうちである、ということをのちに知る。そして、よく観察してみると、闘っているようだがお互いに加減しているというか、そこには約束ごとが存在するようでもあり、まさに「プロレス」なのだ。うまく表現したものだ。犬同士の呼吸が合うと、それはとても見事だ。犬が頭を低くした状態でお尻を見せ、相手を待つ仕草は大変愛らしい。

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見事なプレイバウを見せるユク坊

だが、ユクは左後ろ脚が良くない。駆け回っているときは痛いことなど忘れているのだろう。段々と熱が入ってぐるぐる回るように走る。そのままバターになってしまうのではないか、という勢いだ。リード持って、輪の中心にいる私の目も回る。やがて、キャインと犬が痛い時に出す悲痛な叫びをあげ、ユクは脚が痛いことを思い出す。

 

来た頃はこういうことを繰り返していた。それが、日々の散歩のおかげか、悪い方の太ももにも筋肉が付いてきてキャインと叫ぶこともなくなってきた。このまま悪いなりにもしっかり歩けるように育って欲しい。その兆しが見えていたので安心していたのだが、先日、キャインと言わないまでも、興奮してぐるぐる回ったあとにへたり込んでしまった。ユクは遊びたくて、また走ろうとする。それを制して、やめさせた。脚が痛そうだ。お友達の犬とさようならしても、しばらくユクが立ち上がらない。脚がどうにかなってしまったか、と焦った。

 

仕方がないので、久しぶりに抱っこをして家に帰ることにした。なんだか重たいぞ、大きくなったか?あんまりはしゃいだら脚がまた痛くなっちゃうよ。言い聞かせながら帰る。家の前で少し歩かせてみる。幸い歩くことには問題なさそうだ。ちょっと無理をさせてしまった。

 

しばらく、興奮させないように気をつけよう。

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