ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

脚を上げ(られ?)るようになった犬。

一歳半を過ぎたあたりからだろうか。ユクがマーキング行動をしはじめた。九ヶ月齢くらいで家へやって来た後、半年と少しの間は、まったくそのようなことはなかった。 お散歩の最初におしっこをすれば、その後は嗅ぎまわるだけ。ひと様のお家の前や電柱におし…

一匹として同じ犬はいない。

同じ犬種でもまったく性格が違う。性格の傾向というものは存在するようだが、そういうものはあまり当てにならないだろう。人間において考えてみても同じことが言える。誰ひとりとして、同じ人間はいない。似たところを見つけることは容易だが、まったく同じ…

食べ物をめぐる犬と人。

ユクは食べ物を貰えそうだと、お座りをして、じっと待っている。両眼はまっすぐに食べ物のほうを向いている。片時も目線を逸らさない。よそ見をして、その機会をなくしてしまったら大変だ、必ず生き抜いてやる、という気概を感じる。 野良犬であった数ヶ月間…

無理するなよ!

ブラジリアン柔術の試合に出てきた。齢五十を過ぎて、こんなことをする人生になろうとは想像もしなかった。煙草の煙が漂うライブハウスに出入りをし、不健康そのもの、運動やフィットネスとはほど遠い人生を歩んできたからだ。十代までは運動が得意で何でも…

波があります、とは一体?犬の通知簿。

私が小学生の頃のお話。学期の最後に成績表を先生からいただく、通知簿と呼ばれるものだ。できることなら親にこれを見せたくはなかった。そのようなことは無論許されるわけもなく必ず両親に手渡された。なぜ見せたくなかったか、というと単純な理由で、成績…