ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

もったいないから食べなさい。多様性を求む世に。

犬と暮らしていると、気付かされることが多い。特に、人間には当たり前のことが、犬にとってはそうでない、ということを改めて認識するようなことだ。 当たり前ってなに?(そ、そこからか!) 人間が他の動物と決定的に違うのは、抽象化する能力だろう。文…

他の犬に吠える犬。小走りでやり過ごしたい飼い主。

すべての人と犬に対して友好的な犬であれば、こんなことで悩む必要もない。ユクには番犬気質がある。言い方を変えれば、縄張り意識なのだと思う。縄張り意識というと人間からすればエリアの概念だが、犬にとっては、所有という概念もそこに含まれているよう…

海まで来てしまった脚の悪い飼い主と喜んだ犬。

私は足を怪我している身だ。怪我をしていても、それなりに歩くことはできる。お会いした人に怪我がバレない程度に歩くことができるようにもなった。それでも北鎌倉から由比ヶ浜まで、となると片道一時間はかかる大変な距離だ。 その日、ユクは鎌倉方面へ行く…

受け入れるも何も。この瞬間を生きている犬と勝負の向こう側。

ユクには骨折痕がある。左の後ろ脚をほとんど使っていない。両方の脚を見比べるとそれは明らかだ。左のお尻から腿にかけての筋肉がほとんど発達していない。大きい方をするときも、いつもバランスが悪く、ぐらついている。走るときは後ろ脚を同時に蹴ってい…

お庭でバーベキュー。地べたに住む、団地育ちの飼い主。

私は団地で育った。高度経済成長真っ只中の団塊ジュニア世代ということになるのだろう。高度経済成長期の何が良かったのか、というと世の中に不安が感じられなかったことではないか。もしかしたら私が子供だったので、単に不安を感じられな買っただけかもし…