ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

見事な尻尾じゃのう、と褒められた犬。

ユクはご年配の方に何故か人気だ。「脚が長くて犬らしい格好だわね」と感心されることや鹿のような斑点模様を美しいと言ってくださることもよくある。また、あるときにはおじいさんが一言、「見事な尻尾じゃのう」と褒めてくださった。恐らくその人気の理由…

ポチとその思い出。犬のために作った歌。

犬を飼うのは、ユクが初めてだ。しかし、仲の良かった犬は高校生の頃にいたことがある。名前は「ポチ」という。ポチは、私の小学生のときからの親友が飼っていた犬で、一緒によく散歩に出かけた。ポチを連れて昼夜問わず、神戸のニュータウンを男二人と犬一…

犬が鼻を鳴らした。

このような表現が小説などによく出てくる。フンッと、確かに鼻を鳴らしたような音を出すことがある。しかしこれは、匂いを嗅いだ息継ぎとしてのフンッであるように、私には思われる。 景色よりも地面 ユクは散歩に出て、そこら中の匂いを嗅ぐのが大好きだ。…

ついにクレートに入った犬

「そうそう、今日はクレートに入れたんだよ」と妻。そんなすごいことをさらっと言ってのけた。ユクはクレートには絶対に入らなかった。これはきっと、保護された時のことや空輸された時のことなどの記憶がそうさせているのだ、と考えていた。 ひどく嫌がるの…

お寺の門前に化けて出る男と犬

ユクと初めて散歩したときに行ったお寺がある。そのお寺は近所で、今でもよく行く散歩コースでもある。 寺の門前に少し見上げる程度の階段があって、ユクと駆け上がり競争をすることになっている。なぜかユクは階段を見ると駆け上がりたがる。階段の上にでも…