ナンバープレートのお話ついでに、なぜ私が四桁の数字にこれほど注意を向けるようになったのか、その理由を明かしておきたい。

それは小学生の時、通っていた塾の先生の言葉に遡る。
当時はICカードで電車に乗る時代ではなかったので、毎回切符を買っていた。そして、切符には必ず四桁の数字が記載されていた。7が揃ったり、自分の誕生日だったりすると「ラッキーだな」と喜ぶ程度のものだった。ちなみに切符は、駅員さんに「記念に欲しい」と伝えると、使用済みを示すスタンプを押して持ち帰らせてくれることも知った。昭和の時代、子どもたちの間では、口コミでそのような技が伝わっていたものだ。

ある日、塾の先生がこのように言った。
「四桁の数字がすべて違っていて、そこに『0』が含まれていなければ、四則演算を用いれば必ず10にできます」
どんな数字でも「必ず10にできる」という事実に私は深く感激し、以降、切符の数字を四則演算で10にするゲームを毎回行うようになった。コツを掴めば掴むほど、早くクリアできるようになる。やがて切符のナンバーだけでは物足りなくなり、街を行く車のナンバーでもそれを行うようになったのだ。

そこから転じて、いつしか数字の語呂合わせをも探るようになったのだと思う。今でもたまに10を作ることはあるが、昔ほど熱心ではなくなった。
数字という、抽象化された概念を理解しているからこそできる遊びである。
犬にはおそらく、数の抽象化は難しいだろう。ただ、数の概念そのものは何となく持っているような気もする。たとえば、おやつの数や、いつもの家族の人数。
いや、これもこちらがそのように見ているだけかもしれない。犬としては概念などではなく、単に「一回きり」の瞬間がずっと続いているだけ、なのかもしれない。

あの鎌倉宮の「1333」は、先生の言う「すべて異なる数字」ではない。けれど、1+3+3+3と全部足せば、ぴったり10になる。
そう考えれば、あれもなかなか縁起が良い数字だな、と思う。