レトロゲーム大会がまた開催された。五回は行っていないと思うが、二回ではない。もしかしたら、そろそろ五回目だったのかもしれない。今回は柔術仲間がもう一人加わった。私より少し年下だが、同世代と言える年齢の方だ。つまり全員がファミコン世代ということになる。膨大なファミコンのカセットに囲まれて、ゲーム大会が始まった。

いや、正確にはすぐには始まらない。毎回、お昼に鰻重を食べに行く。鰻重を食べ終わってからゲーム大会が始まるのである。ここが小学生と大きく違うところだ。ゲームタイトルの数も小学生とは段違いである。もう一生かかっても遊びきれないほどのゲームがそこにはある。

三人とも格闘技が好きである。なので、ゲーム大会の前に三人でUFCという総合格闘技の試合をテレビで観た。プロレスをみんなで観るのと似たようなところがある。このあたりは小学生と同様と言えるかもしれない。ブラジリアン柔術だって、ある意味プロレスごっこの延長である。子供の頃に果たせなかった技の掛け合いを、大人になってからしているようなものだ。

ユクを連れてはいけないので、今回も世話は妻にお願いしてきた。お邪魔している家には猫がいる。もうすっかり仲良しになった。

格闘技の観戦が終わり、いよいよゲーム大会が始まった。半日がかりで様々なゲームをしてコントローラーを叩く。親指が痛くなった。それにしても、子供の頃にできていたことが全くできない。学習能力も低ければ、反射速度も鈍い。こんなことで老いを感じる羽目になった。いい年のおっさん三人が童心に帰りワイワイやっている。こういう休日も悪くない。

夜七時くらいになり、そろそろお開きかという頃に、あるアイテムを見せてくれた。「イーグレットツーミニ」というゲームマシンだった。ゲームセンターに置いてあった筐体がそのままミニチュアとなり、画面もしっかり付いてレバーやボタンもある。ちゃんとプレイできるのである。そして、その中にゲームタイトルが四十ほど入っている。つまり、ゲームセンター一軒が手のひらサイズのマシンに入っているということだ。そこには、私が中学生の時にプレイしていたタイトルがあった。四十数年ぶりの再会である。

翌日、イーグレットツーミニのことを調べた。SDカードスロットが備えられ、どんどん新しいタイトルが増えていく予定でもあった。二万円ほどするが、二百回プレイすればすぐに元が取れる、安いものだ。なるべくいらないものを捨てていこうと考えている最中ではあるが、これはゴミにはならないと判断し、購入することにした。
販売サイトの「おすすめ」の欄に、超合金の復刻版を発見してしまった。完全にターゲッティングされているようである。
