ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

小春日和な由比ヶ浜。

山歩きの季節になったので、毎週のように行っていた砂浜はしばらくご無沙汰だった。数日前からユクが海方面に行きたがっていることを夫婦で共有していた。人間の都合もあるので、日曜日に早めに出て海へ行こう、ということを決めていた。ユクはそんなことが決定していることは知らないので、前日の土曜日から、海に行きたいのです、と意志を示していた。まだ駄目なのだよ。

あっちなんだがな。

日曜日。
人間のお昼ご飯が終わった頃、ユクが二階のベッドへ行ってお昼寝をしようぜ、と誘ってくる。ユクには古風なスペイン人のようにお昼寝がルーティンに組み込まれている。だが、ここで誘われるままにお昼寝なぞしようものなら、夕方まで寝てしまい、折角の日曜日が台無しになってしまう。

二階の寝室へと誘う犬。

人間たちは散歩の準備を始める。
ゴソゴソしている人間の様子を、ユクはよく見ている。お留守番させられるのか、散歩なのか、車でお出かけなのか。人間たちが散歩に出かけるときの格好は認識しているようだ。少しホッとした感じになる。犬を置いて出かけるときの格好をすると、ふてくされたような、「可哀想な犬」を演じ始める。演技ではなく、素直に気持ちを表しているだけかもしれないが。

必殺!可哀想な俺。

お昼寝をしようと誘っていたとは思えないくらい軽快に散歩を開始したユクは、迷うことなく海へ向かって先頭を走る。
ただし、海に行くことが目的なのではなく、海方面へ向かう道中の「クン活」が大きな楽しみなのである。すんなりと海に着くわけではない。一時間以上かけて匂いの採取をしながらようやく、である。

海を背に砂浜を楽しむユク坊。

暖かい。
サーフィンをしている人達も沢山いた。ユクも気持ち良さそうに砂浜に座っている。海を背にしている。海やサーフィンにも興味が無いようだ。まあ、私もそんなに興味はない。それでも砂浜が好きな犬を、海まで連れてきてやるのはとても楽しい。