急に涼しくなった。
秋を通りすぎて冬になってしまうのではないかと心配になるほど、風が冷たい。かと思えば、日中は陽も暖かく、汗が滲む。ツクツクホウシも粘り強く夏を主張している。

ユクの口も閉じていることが多くなった。夏の間は口を開けて、体温調節をしている。開けた口でトコトコ歩く姿は間抜け面で可愛らしい。

住宅街や線路端を歩くことに飽きてきた。山路を欲している。しかし、山を歩くにはまだ早い。スズメバチの脅威がある。草もまだまだ丈が長く、どのような虫が(或いは蛇が)お出ましするやも知れない。我慢我慢。
今年の山散歩の解禁は十月の半ばくらいであろうか。

暮れるのが早くなった。
出かけるのが遅くなると帰りは真っ暗だ。気温が高いままなので、調子が狂う。散歩に適した時間が少ない。もうそろそろ三時半くらいには出かけたいものである。

今日はまだ暑そうだ。
ユクがどうしても苦手な犬と遭遇したときには抱っこして回避する。抱っこされると安心するのか、唸りも収まる。出来れば抱っこなしで落ち着いて欲しい。多くの犬に対して、抱っこなしでもやり過ごせるようにはなった。何となく、目に入らなかったこと、会わなかったこと、にしているような素振りをしている。たとえば、匂いを嗅ぐことに忙しくて、そちらの方は見ておりません、というような感じだ。
ユクなりに頑張っている。

どうしてもダメな相手のときだけ抱っこする。頰に少し高めのユクの体温が感じられる。それは毛皮越しに。暑苦しい。残暑。平和な散歩のためには仕方あるまい。