毎朝のように浄智寺の参道へお邪魔している。
車もほとんど通らず、人も朝はまばらである。こちらの参道まで来れば、交通事故の危険が大きく軽減されるので、安心だ。ユクも心置きなくクン活に励むことができる。クン活がはかどるということは、そこに犬がよく来ているということでもある。ユクは犬と会うことをそんなに楽しみにしていないようだが、匂いを嗅ぐことには執着している。匂いに何があるのか。

季節を問わず、浄智寺へ出向くのだが、夏の暑い季節は本当に助かる。朝、参道に木陰が落ちるのである。これだけ暑いと、木陰では涼しいと言いたくなるほどだ。浄智寺さまさまである。

木陰なので、ユクは十分に時間をかけてクン活を行う。
それにお伴する飼い主も森林浴に励む。どちらにとっても良いことづくしだ。

朝、こちらを散歩されている方々にも出会う。
自然と顔見知りになり、季節の挨拶などを交わす。ユクはまったく愛想がないので、可愛がられる、というようなことはない。

「今日は空も綺麗!」
とおっしゃった。
犬のクン活を観察していて、すっかり空など見ていなかった。