ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

阿呆そう?可愛い?

梅雨である。
まだ、梅雨のはずだ。
湿気はこの季節らしいといえばそうとも思うが、期待より雨が降らないので暑さが際立っっている。すると、梅雨を通り越して、夏になったかのような気持ちになってくる。ここ数日間は真夏と同様の過ごし方をしてきた。すっかり夏の気分だったのだ。だから、梅雨を自覚するため、冒頭の一文となった。

バテるね。

一日中エアコンをつけている。
犬のため、などと言いながら、南国生まれのユクにはこんなものは必要ないのかもしれない、とも思う。暑い日の散歩はさすがのユクも口が開いている。笑っているみたいに見えるので、この季節は「可愛い」と言われることも多くなる。六月は観光シーズンでもあるので、カップルとすれ違うことも増え、反射的に「可愛い」をいただくことも多々。

口が開く夏のユク坊。

 

カップルでも女性が「可愛い」と言う場合は、彼氏に動物を可愛いと言っている自分を可愛いと思って欲しい、という感じが見受けられる。つまり、本当にユクのことを可愛いと思っているわけではないと思う。動物なら何でも良い感じ。

ところが、カップルの男性側が「あの犬見て、可愛い」と言う場合は、本気でユクのことを可愛いと思っているように感ぜられる。

バテたので抱っこしてもらっているユク坊。

妻とユクが向こうから歩いてくる様子を離れたところから見ることがある。
口を開けて、少し弾む感じでトコトコと機嫌良く歩いているユクの様子は阿呆そうで可愛い。阿呆そうな可愛さをわかる人間は限られているのではないか。

抱っこが楽なことに気づいた様子のごきげんなユク坊。

それでも「阿呆そうだな」と言われるよりは「可愛い」と言われたほうが飼い主としてはうれしい。「口開けて間抜けな顔してますね!」とは言いにくいだろう。

湿気で思考がまとまらない。
梅雨である。