二年前の誕生日に妻がプレゼントしてくれた愛犬Tシャツ。いっぱいいっぱいになって抱っこされたときの顔がプリントされたものだ。犬に見えないのか、いっぱいいっぱいの顔だからユクに見えないのか。
一年半くらい着ている。ただTシャツなので、夏の物ではあり、冬はあまり人の目に入らない。そして毎日着ているわけではない。それでも、胸に口を開けた犬の顔がプリントされているのだから、何かコメントがあっても良さそうなものだ。が、一年半、誰にも指摘されずに過ぎた。
先日、こちらのブログでも嘆いたところだ。
もう半ば諦めていたところであった。さて何を?というところではあるが。
嘆きのブログを投稿して間もなく、なんとお散歩中に「あれ?それユクちゃん?」と声をかけられた。
最初に気づいてもらえた方には「そりゃけっさくキーホルダー」を進呈したいものだ、と思っていたが、よく考えてみれば他人の飼い犬のキーホルダーをもらったところで迷惑千万であろう。「おめでとうございます」の言葉は飲み込んで、気づいてもらえたことへの感謝を述べて、笑顔でその場をあとにした。
家で妻にそのことの報告をしようとしたら、知っていた。
私が立ち去った直後にそこへ自転車で通りかかったらしく、「たったいま、ここをユクちゃんと通った。ユクのTシャツ着てた!」と教えてもらったそうだった。