ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

北鎌倉の雲水。ユク坊。

北鎌倉には禅寺がある。
建長寺円覚寺がその代表格だろう。
私自身、十代の頃からヨガや禅に興味がある。ヨガと禅が親しい物だということは知らなかったが、大人になってそれらのルーツは同じなのだ、ということを知った。

袈裟をまとったユク坊。(半眼瞑想中)

私たちが知っているヨガというのは、メディテーションで長く座るための身体を整えるものだったそうだ。メディテーション、つまり瞑想と坐禅は、違うものなのかもしれないが、同じと言っても差し支えないほどのものと感じている。

円覚寺でかわいがられていたしのぶちゃんとの邂逅。

家の辺りにお経の合唱が聞こえてくる。
雲水さんたちが托鉢に見えたのだ。ユクが番犬としての役割を果たそうとソワソワし始め、外の様子をうかがっている。
本気の修行僧なら米でもお金でも、と思うが、現代の雲水は本気でもなかろう。実際、どこかのお寺のご子息が自寺を継ぐための準備として来ているケースがほとんどなのではないか。そんなことを考えると、犬も警戒するし、早く過ぎて行ってください、と身を固く待っているしかない。すみません。

ユクヨガ、居留守のポーズ。

ユクがドライフードを食べないことがあって、試行錯誤している。今のところ、器を替えてやると食べることが多い。それで案外上手くいっている。その他に、食べさせる順番にも気を配っている。以前はドライフードを一番にあげていたが、それでは飲み込むのが難しいのかもしれない、と考えて順番を最後にした。人で例えると、のどが渇いているのにパサパサのパンをたくさん頬張って、息が詰まりそうになることをイメージしてのことだ。これも上手くいっている。

銀の持鉢でドライフードを食べるユク坊。

スープ、ヨーグルト、ドライフード。この三皿を朝食として、ユクは食べる。
それぞれサッと水洗いをすることで、同じ器で済ましている。雲水の持鉢と同じだ。

なに苦労なく、御膳が出てくるのは、現代の坊さんと同じだね。

食べる前の行儀が(は)とても良いユク坊。