ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

笑顔の毎日。良いお年をお迎えください。

ユクがうちへ来てから三度目の年末である。
二〇二〇年の春にうちへやって来たから、丸二年は犬と暮らしてきた。最初は何も知らない分からないという状態であったから、そこから考えれば、随分と慣れたものだ。世話は毎日のことなので、慣れて然るべきだ。

仲良くなったもんだよな。

ところで、この二年半の間。毎日犬のことで何かしら笑っている。犬は常に真剣だ。例えば顔に葉っぱが付いていて、おかしな風に見えることがある。人間はそれを見て大笑いをするが、犬はそんなときでも真面目な顔をしてこちらを見上げる。余計に面白い。

ユクがあくびをするときに、普段は聞かないようなおかしな声を出すことがある。その変な声が面白く、私たちは大笑いをする。やはり犬はキョトンとし、こいつらはいったい何を騒いでいるのか、という表情だ。

何が可笑しい?

妻に対して、ユクが遊びを仕掛けるときも真剣な顔をしている。しかし、このときは真剣という状態を演出しているようにも見える。玩具を投げて、それを持ってこさせる遊びをしている最中にも、生命のないロープなどに対して、生き物を扱うかのような態度をもって、間合いをはかる演技をしていることがある。遊ぶのが上手だ。

やるのか?

言葉でのコミュニケーションが完全ではない分、犬との関係はいつまでも論理的ではない。その加減が笑いを誘うのかもしれない。

笑わなかった日は一日たりともない。
それだけでもすごいことだ。犬がいなければ、仕事ばかりで笑うことのない日もあっただろう。

これからも笑顔の毎日で!

ユクは、大晦日も何かで笑わせてくれるだろう。