ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

脱いだらすごい犬。

ユクの名の由来でもある鹿柄。厳密に言えば、鹿とは白と茶のポジションが逆のように思う。しかし、ユクを見た方が「バンビちゃんみたいね」と言ってくださる。脳内で色変換して、ユクを鹿に見立てていただいているものと思う。

ユクは宮古島で保護された。南国出身の元野良犬である。暑さにはそこそこ強そうだが、寒さに耐え得るようなふさふさの毛皮はまとっていない。冷えてくると、小刻みに震えていることもあるほどだ。可哀想なので、犬用のコートを着せてやる。ユクは野良犬の出の割に(?)何かを着ると、それなりに似合って見える。まさに馬子にも衣装というところか。

f:id:oven9:20211121145759p:plain今年は妻に、トレーナーを買ってもらっていた。紺色のトレーナーが、これまた似合っている。普段よく着けている紫色のハーネスに花柄の首輪、そしてこの紺色のトレーナーの組み合わせが、思いがけずコーデイネートされたようにピタッと決まっていた。

f:id:oven9:20211121145905p:plainここからは、妻が散歩に出かけたときの話の伝聞である。先に書いた出で立ちのユクを連れて歩いていると、ユクを見た女子高生たちが「かわいい〜」と言ってくれたそうだ。女子高生の「かわいい〜」は世の賛辞の中でも最上位に位置するものであろう。私はそのようなことを言われたことはない。すごいなユク坊。

その後、近所の犬の飼い主さんお二人と出会ったときにも、「脚と顔の模様がとてもユニークですね〜」とお褒めの言葉をいただいたそうだ。すると、もう一方の飼い主さんが、「ユク君は今服を着ていて、脚のところの模様しか見えないけれど、背中の方にも斑点が沢山あるのよ〜脱いだらもっとすごいのよ〜ふふふ」とおっしゃったそうだ。

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「脱いだらすごい犬」の称号を得た。
すごいなユク坊。