ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ヤギミルクを切らした数日の話。

朝、ユクにホットヤギミルクを作ってやる。犬になるべく水を飲ませたいのだが、ただ「水を飲め」と言っても飲まない。だからある意味それは、少しでも色や味がついていれば飲むだろうという、人間の魂胆が詰まった飲み物なのだ。ユクはこのヤギミルクが好き…

スーツケースよりユク。

相変わらず、毎週出張の日々である。大学で学生たちに向かって熱く(るしく?)語りかけている。毎年、せっかくの縁であるからと思い、他人様の子ではあるが、本当に幸せな人生を送ってもらいたいと願って対峙している。もちろん、単位だけが目当ての者も多…

野良にも衣装。

ユクは保護された犬である。どのような状態で保護されたのか、くわしいことは分からない。ただ、お母さん犬と一緒に、あるいは兄弟たちと一緒に、というわけではなかったらしい。一匹で歩いていたのだろうか。群れからはぐれて迷子になっていたのだろうか。…

待つ犬の姿。

じっと待っている。一応、犬の話だ。 これはおやつ待ち。 朝、トーストなどを食べていると、食べ終わりそうな頃を見計らって、ユクが膝もとにやって来てお座りをする。視線は人間の手に注がれ、あるいはその先――机の上に置かれる、こんがりとバターが溶けた…

変わる街と変わらない山。

年に数ヶ月間、大阪出張が毎週ある。十年以上大阪に住んでいたので、決して知らない土地ではない。それでも、ここ数年はまるで別の街になってしまったと感じる。なじみの店が次々と姿を消し、その跡地にはドラッグストアが新しくできる。外国からの旅行客が…