ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

食べ物命の男たち。

ユクは「食べ物命」の男だ。その行動に、すべては食べることのため、という気概を感じる。一度食べ物に目をやると、見逃すまい、というつもりなのか、視線を絶対に外さない。ロックオンという言葉がぴったりだ。また、人間の手をよく見ている。部屋に人間が…

信心。手を合わせる美しさ。

私の住む北鎌倉界隈にはお寺が多い。お寺が多いどころか、お寺と山しかない、と冗談で申し上げるほどに、お寺と山に囲まれている。お寺は山にあるものだから、やはりお寺が中心ということになろう。 私は特定の宗教を信じていない。無宗教である、と断言する…

Apple Watchで犬の散歩を記録。ワークアウトを終了しましたか?

「ファミリー」と頭に付くものは別として、コンピュータと初めて触れ合ったのは高校生の頃だったろうか。電話回線を通じて遠隔地と通信ができる、ということも高校生のときに知った。パソコン通信と呼ばれたものだ。大学生になって、学校に備わっていたアッ…

犬の匂い。

一九九〇年代の話。大阪梅田の商店街に大きなペットショップがあった。今はもうそのお店はなくなっていると思う。犬や猫の他、爬虫類や猿などの種も売られていた。何度目かのペットブームだったのだろう。その過熱ぶりを象徴するかのように珍しいとされる動…

人がいなければいたずらをしない犬。

我が家では、犬の行動範囲が月日を追うごとに拡がっていった。今や禁止されている場所は台所くらいのもので、その他は自由に行くことができる。最初の一年間は、二階へ来ることを禁じていた。寝室も仕事部屋も二階にあるので、寝るときと仕事をしているとき…