ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

のれんをくぐった犬

ユクは鹿模様だ。これは名の由来でもある。犬は様々模様があって面白い。黒い毛の犬でも、真っ黒ではなかったり、部分的に違う色が混ざったり、皮膚は白かったり。よく見ると同じ犬種でも微妙に違っている。 ユクの模様の特徴は、第一にはその鹿柄で、第二に…

肝の小さいところを犬に見透かされてる。

ユクは、二歳となった今でも相変わらずに散歩中「阿呆」になることがある。予兆は感じられるが、どのように対処しておけば「阿呆」にならないかということは未だ判っていない。 一緒に歩いていて、私の隣をお利口そうに歩いて顔を見つめる。周りからは、なん…

寝室に響くフクロウの鳴く声。

ユクは上手に人間のベッドで寝るようになった。上手に、というのは褒め過ぎかも知れないが、もっと無茶苦茶になるかと思っていたので、意外と大人しく一緒に寝てくれるな、といったところか。私たち夫婦の間で寝て、頭がどちら向きかということはさておき、…

良いときほど慎重に。

と心がけることは、本当に難しい。先人たちが残した言葉にもこのようなことを指し示すものが多いことからも、人間誰しもが行き当たるところなのだろう。 ブラジリアン柔術の全日本マスターという大会に出て、初戦で敗退した。試合終了三十秒前までポイントリ…

ユクは牧羊犬として、きっと良い仕事をする。

と思っている。 年長であり、下戸で妻の晩酌にも付き合えない私は一番に二階へ上がり床に就く。しばらくKindle端末で読書をするが、すぐに力尽きて眠る。しばらくしてから、風呂を上がった妻が隣りにやって来る。夜は大体そのような感じだった。犬と寝始める…